公民館の学びの扉を開こう!(奈良市生涯学習センターの講座に参加)
奈良市生涯学習センターで開催された講座「公民館の学びの扉を開こう!」に参加してきました。講師は杉山先生、研究室の学生がそろって講座運営をサポートし、受講者や職員の皆さんと交流を通じてたっぷり学んできました。
(杉山・田中研究室)
目的
公益財団法人奈良市生涯学習財団 生涯学習センターの主催講座である「公民館の学びの扉を開こう!」は、その名のとおり、新年度を迎えて「なにか新しいことを始めてみたい!」と思っている方々を対象に、公民館の魅力やおもしろさを感じてもらうことで一歩踏み出すきっかけをつくることを目的にした講座です。今年新たに始まったこの講座の講師を杉山先生が担当し、研究室の学生も準備から当日の運営にかかわりました。
今回、杉山先生が考えた講座は、グループワークを中心に交流しながら公民館について楽しく学び合うスタイル。初めて生涯学習センターに訪れた皆さん、公民館・生涯学習センターの職員さん、既に公民館を利用されている皆さん、研究室の学生といった多様なメンバーが同じテーブルを囲んで、講義を聞いたり、楽しく交流したり、利用者さんへのインタビュー動画を見たりしながら楽しく公民館について学びました。途中、生涯学習センターの館内をグループごとに探検して、施設の特徴についても知ることができました。
利用者さんのインタビューで語られた「家ではできない、みんながいて一緒に活動するから続けられる」、「敷居が低いのが公民館。目的はみんなそれぞれ、でもそれが良い」といった声に会場の皆さんも深く頷き、公民館という場所のおもしろさや大切さをそれぞれに感じていたようです。
私たちのかかわり
社会教育学科の学生たちは、このような公民館の講座に参加し、その運営にかかわる経験を通じて、実際の講座づくりの一端を学んでいます。また、受講者や職員の皆さんとの交流を通じて、ファシリテーションの技術をみがくとともに、地域における公民館の意義や役割も学んでいます。
公民館は、地域の「民主主義」の学校とも呼ばれます。学生のかかわりを通じて、公民館がより地域にひらかれ、多様な世代が出会い、つながり、学び合う場となっていけば嬉しいです。
学生の声
今回の経験で公民館へのイメージが一変しました。公民館は地域の集会所というイメージがあったのですが、おもしろい主催講座があり、元気な自主グループの活動があり、工房やアトリエ、スタジオなんかもあって、自由に誰でも集うことができる、地域にひらかれた場でもあることを実感しました。
皆さんとの交流で最も強く感じたことは、「学ぶことに年齢や環境、場所は関係ない。自分の意思でいつでも、どこでも学ぶことができるんだ」ということです。世代や価値観が違う人と交流することがこんなに楽しいことなんだと学べました。
公民館に集まる皆さん、一人ひとりに学びのストーリーがあるように思います。公民館の講座は、いろんな学びの姿や背景に触れることができるのも魅力です。そんないろんな思いをもった方々が出会い、学び合う公民館を支えていけたらと思います。
公民館での仲間との交流は「身体だけではなく気持ちも若返る」という話を聞いて、自分も参加してみたいと思いました。公民館にはいろんな世代の方々がいろんな目的をもって出会いつながりますが、みんなにひらかれていて、一緒に活動をつくっていけるのがおもしろいところだと思います。