御所まちフィールドワーク

御所市 青少年チャレンジ講座

主催:御所市教育委員会生涯学習課

会場:御所まち

開催日:毎年8月(小学校夏休み期間)

目的

御所市教育委員会では、長年にわたり、御所市の子どもたちが集い、交わりながら、仲間とチャレンジしていくといった学びの機会を提供する「青少年チャレンジ講座」を開講しています。社会教育学科のゼミでは、その一講座の企画を担当しました。

江戸時代初期に形成された伝統的な建物が並ぶ風情ある「御所まち」の中でも、葛城川をはさんで商業中心の西御所を舞台に、子どもたちが地元の人とふれあいながら、まちの文化や歴史、暮らしのことを楽しく学び、まちへの愛着を深めるフィールドワークを企画運営しました。

同時に子どもたちの活動を支える大人たちのつながりを地域に広げていくことも目指しています。

私たちのかかわり

地元の皆さん、御所市役所の職員さん、地域創生を支える奈良財務事務所の職員さんと力を合わせて、まち歩きのルールを調整したり、まちの文化や歴史に興味が湧いてくるようなしかけを考えたり、事前の下見や打ち合わせに力を入れて取り組みました。

当日は、アイスブレイクからまち歩き、振り返りまで楽しく学んでもらえるよう、子どもたちの伴走者として活動をしっかりサポートしたことで、子どもも大人も、私たち自身も一緒に、御所まちの魅力を学び合うことができました。

今回の取り組みを通して(御所市役所職員の声)

御所市役所職員

大学生の視点はとてもユニークですね。古い看板や家屋を「レトロ可愛い!」と表現し、路地裏を「迷路みたい!」と探索し、住民にとってあたりまえの町並みを、まるでテーマパークのように楽しんでいたのが印象的でした。

御所市役所職員

クイズを考えるために、道端にある小さな石碑や電柱に貼ってある立札まで、学生さんたちが一つひとつ丁寧に調べていた様子に驚きました。「子どもたちに喜んでほしい!」という気持ちが伝わって嬉しかったですね。これかからも、天理大学の皆さんと一緒に活動できることを願っています。

御所市役所職員

「地元の子どもたちに、御所まちを知ってもらいたい」との思いはあるんです。「さて、どうしたら子どもたちはノッてくれるのか?」…いつも課題なんです。ところが、今回のように大学生が引率すると、子どもたちの表情がパッと明るくなり、積極的になるんです。伝統的町並みを歩き、文化や営みを学びつつ、時にはゲームの話で大盛り上がり!そんな時間が楽しいのですね。大学生の皆さんにとっても実りのある体験となったのではないでしょうか。これからも一緒に町を盛り上げていきましょう!